人工甘味料が体に与える影響、糖尿だって甘いものが食べたい。上手な糖分の取り方

糖尿病

糖尿病やダイエットなどの食事療法を始めると、カロリーゼロの糖分を検討する機会が増えるかと思います。そこで、カロリーゼロの人工甘味料って体にいいのかな。と不安になったりしませんか。また、はちみつやオリゴ糖、てんさいなど砂糖に代わる糖分はないか気になりますよね。そこで、この記事では人工甘味料と、おすすめの砂糖代替品、またデザートレシピをまとめました。

参考になれば幸いです。

☑人工甘味料が体に与える影響の研究報告例をまとめました

☑お砂糖の代替品についてまとめました

☑糖尿病の食事療法中でも楽しめるデザートレシピをまとめました

人工甘味料について知っておこう

治療中だっておいしい食事がしたいし、甘いものだってたまには食べたいですよね。そんな時に手に取る人工甘味料を含んだ甘いもの。さて、体にいいのでしょうか。

 

そもそも人工甘味料とは。人工甘味料、合成甘味料に分かれる

天然甘味料には、「食品」と「添加物」に指定されるものがあります。

食品系の天然甘味料:ブドウ糖やオリゴ糖、砂糖やはちみつなど

添加物系:天然に存在する甘味料と人工的に合成される甘味料(人工甘味料)

天然甘味料を人工的に合成した甘味料には、トレハロース、マルチトール、パラチノース、キシリトールなどがあります。

合成甘味料は、食品に存在しない甘味成分を人工的に合成したもの(人工甘味料)です。

 

様々な見解がありますが、天然の人工甘味料は目立った悪影響の報告は見当たりません。比較的安全性の高い人工甘味料といえるようです。ただ、少しの量で甘みを感じやすい点に関しては、合成の人工甘味料と同じなので注意が必要と言えるでしょう。

 

第二次世界大戦後に使用されていた人工甘味料には、その毒性が問題となり現在では使用できないものあります。

人工甘味料の代表

  • アスパルテーム
  • アセスルファムカリウム
  • スクラロース
  • サッカリン
  • ネオテーム など

さて、これらが体に悪いのか・・・ある3つの研究所のデータによる報告を発見。

報告1①ハツカネズミへの実験結果による報告

アスパルテーム、サッカリン、スクラロースの代表的な人工甘味料で実験

①人工甘味料を含んだ水

②普通の水

③ブドウ糖を含んだ水

11週間飼育し比較。

人口甘味料を含んだ水を飲んだネズミは耐糖能異常をおこした。また、サッカリンを与えたネズミは肥満につながる腸内細菌の増加がみられた。

報告②肥満者を対象とした調査

BMI平均42の肥満者を対象に人工甘味料スクラロースの血糖値に与える影響を調査。

スクラロース入りの飲料を飲んだ後は血糖が上昇、インスリン分泌量2割増加。つまり飲用し続ければ、人工甘味料がインスリンが過剰分泌となり血糖を下げる作用が鈍化。耐糖能の異常が起こる可能性が高いということですね。

報告③フランス中年女性を対象とした調査

砂糖入り炭酸飲料、人工甘味料入り炭酸飲料を中年女性を対象に調査。両者とも2型糖尿病の発症リスクを上昇させたが、人工甘味料入り炭酸を1週間に500ml飲んだ場合、砂糖入り炭酸より2型糖尿病のリスクが15%増加、1.5L以上では59%も上昇したという報告も。

人工甘味料を摂取すると脳が勘違いする?

砂糖よりはるかに甘い人工甘味料を摂取すると、脳は勘違いするらしい。
脳は大量の砂糖を摂取したと判断⇒インスリン大量放出⇒ブドウ糖脂肪に変換蓄積⇒あれ?砂糖を取ったのにエネルギーが充足されてない!と勘違い⇒さらにエネルギーが欲しい⇒摂取して太る
こういった悪循環をおこすという報告もあります。

オススメの砂糖代替品はオリゴ糖

おすすめの砂糖代替品はオリゴ糖です。なぜかというと、圧倒的にGI値が低く、腸内環境を良くしてくれるからです。腸内環境の改善は糖尿病を抱える人にとっても大切なことです。

☑そもそもオリゴ糖の“オリゴ”は少ないという意味で、これ以上分解できない単糖が複合したもの。オリゴ糖は小腸で吸収されないため低カロリーなのです。

☑虫歯になりくい。オリゴ糖には口内細胞が好まないものがたくさん含まれており、口内細菌に消化されて酸が作られないため虫歯になりにくい

過剰摂取はガスがたまったり、腹痛、下痢、むくみの原因となることもありますので1日5-10gから摂取していくのがおススメ。詳細については、商品の注意事項をチェックしましょう。

ではオリゴ糖の種類についてご説明します。

ビフィズス菌を増加“ガラクトオリゴ糖”

  • 乳糖が原料で、母乳にも含まれている成分。
  • 砂糖の25~35%の甘味度で、くせのない甘さが特徴。
  • 熱や酸に強く、調理しても変化が少ないため、ミネラルの吸収促進効果が期待でる。

甘さ控えめ“フラクトオリゴ糖”

  • 砂糖が原料
  • タマネギ、アスパラガス、ゴボウなどの野菜にも含まれており、甘味度は砂糖の約30~60%で砂糖に近い甘さ。
  • ミネラルの吸収促進、中性脂肪値の低下作用が期待できます。

料理に使いやすい!“イソマルトオリゴ糖”

  • でんぷんが原料
  • ハチミツ、みそ、しょうゆ、みりんなどに含まれ、甘味度は砂糖の40~50%。まろやかでコクのある甘味。
  • 熱や酸に強く、発酵もされにくい。

甘さ控えめ“キシロオリゴ糖”

  • 食物繊維が原料
  • タケノコやトウモロコシ、キノコなどにわずかに含まれ、甘味度は砂糖の約25~40%。
  • 熱や酸に強く、安定しているため消化されにくく、他のオリゴ糖よりも少量で効果が得られるといわれている。カルシウムの吸収促進効果があります。

腸内細菌活性化“大豆オリゴ糖“

  • 大豆が原料
  • 豆腐や納豆に含まれており、甘味度は砂糖の約70~75%と高い。さわやかな甘さが特徴。ミネラル、特にカルシウムの吸収促進効果があります。

甘みが強め“乳果オリゴ糖”

  • 牛乳と、サトウキビが原料
  • 甘味度は砂糖の50~70%と高い。砂糖に似たクセのない甘さが特徴です。ミネラル、特にカルシウムの吸収促進効果があります。

ラフィノース(ビートオリゴ糖)

  • てんさいや砂糖ダイコンが原料甘味度は砂糖の20~25%と低い

 

購入時のポイント

☆料理に使いやすい、砂糖としての代用であれば液状タイプ⇒スーパーにならんでいるシロップ状のオリゴ糖は、オリゴ糖の含有率が30~55%程度と純度が低い。添加物に注意しましょう。

☆健康食品としてとりいれるのなら⇒粉末タイプを。液状タイプより純度が高いが、その分甘さが控えめになる。

☆消化性オリゴ糖は腸内で吸収されるため、難消化性オリゴ糖よりカロリーが高くなる。

手軽に手に入るおすすめのオリゴ糖

更新をお待ちください

おすすめデザート 糖尿病の方も幼児にもオススメ

レシピについては随時更新していきますので少々お待ちください。

冷凍フルーツでスムージー

冷凍したバナナ、ブルーベリー、イチゴなどを豆乳や牛乳でミキサーにかけてみてください。

冷凍することによって、アイスやシェイクのような食感できっと満足してもらえると思います。

 

くず粉を使用したプリン

お値段が少々高いのがネックですが、くず粉はいいことがたくさん。①抗酸化作用②抗菌効果③糖尿の予防(葛の成分のプエラリンを糖尿病治療の薬と一緒に摂取すると、血糖値を下げるのに効果的だという研究結果がある)などほかにもたくさんいいことが。とろみがつくことで甘みを感じやすくもなります。

寒天を使用したゼリー

寒天は海藻を原料としており食物繊維が豊富で、ローカロリー、血糖値もあがりにくいのでおすすめの食材です。

◎王道コーヒーゼリー

材料

  • 粉寒天1g(小さじ1)
  • 水 200ml
  • インスタントコーヒー 小さじ2
  • オリゴ糖、ハチミツ、生クリーム、牛乳などお好みで

 

 

作り方

  1. 水と粉寒天を鍋にかけ、時々混ぜながら沸騰させる。さらに2分ほど加熱。
  2. 火を消してインスタントコーヒーを加え混ぜる。
  3. 冷やし固めて、盛り付ける。
  4. 好みでオリゴ糖やハチミツなどをかけ、食べる。
POIN糖分は直接ゼリーに溶かすのでなく後でかける。後がけのほうが甘みを感じやすいので、満足度を感じやすいはずです☆

寒天ならではの固めの食感が苦手な人へおススメの分量に調整しました。プルプルでおいしいですよ。

◎オススメ!ミルクコーヒープリン

材料

  • 寒天 1g(小さじ1)
  • インスタントコーヒー 大さじ1
  • 牛乳 200cc
  • 水 150cc

 

作り方

  1. 水に寒天を溶かし、火にかける。沸騰したら2分そのまま温めながら溶かす。
  2. 溶けたら火を切り、インスタントコーヒーを加え軽く混ぜる。
  3. 牛乳を加え、容器に流し冷やし固める。

 

プルプル!ゼラチン風の食感。

◎牛乳寒天 4つ分(45kcal 炭水化物 5.7g)
材料
  • 粉寒天 小さじ1/2(1g)
  • 水 100ml
  • 牛乳 200ml
  • オリゴ糖 10g

作り方

  1. 水を鍋に入れて粉寒天を溶かしながら、沸騰させ沸騰したら2分ほど加熱する。
  2. 火を止めて、牛乳、オリゴ糖を混ぜる。
  3. オレンジの入った容器に流しいれる。
  4. 冷やし固める

栄養素 180kcal タンパク質7g 脂質7g 炭水化物22.7g

きな粉を使ったクッキー

まとめ

人工甘味料については見解が様々ですが、できれば適量の糖分を摂取方法やタイミングを工夫して、摂取するのが一番いいのではないかと思います。

この結果をふまえご自身で判断してみてください。

 

コメント

  1. […] […]

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